ちびっこぷれす  Chibikko press 2013年4月号 NO.167

ちびっこぷれす Chibikko press 2013年4月号 NO.167 page 49/52

電子ブックを開く

このページは ちびっこぷれす Chibikko press 2013年4月号 NO.167 の電子ブックに掲載されている49ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
49「世の中の全部の人が敵でも、母さんはあんたの味方だよ」って言ってあげてほしい。それだけで十分。な関係で話をしてもいいと思う。私の場合は「大人は、子どもを守るために強くいなきゃいけないけど、本当のお母....

49「世の中の全部の人が敵でも、母さんはあんたの味方だよ」って言ってあげてほしい。それだけで十分。な関係で話をしてもいいと思う。私の場合は「大人は、子どもを守るために強くいなきゃいけないけど、本当のお母さんはね、18 のままかな」、とかね。子どもは親のことを、本当に真剣に聞いているんだよ。その気持ちにしっかりと応えてあげてほしい。こんなに夜寝なくってもできる仕事ってあるんだ!私、ものづくり好きなんだ!って。宮沢 ワクワクしたんですね。齊木 しましたね。38 歳くらいですかね。山梨にいる親の世話をしたかったので、会社を預けてくださった深川のおじさんにパーマ屋さんを返して、仕事場も山梨に移すことにしました。学んだ空間デザインやディスプレイで仕事を始めたんですが、現場でお花の先生を何時間も待つことがあって、気づいたんです。「あ、お花を勉強すれば自分でできるじゃん」って。で、資格を取りました。空間デザインの仕事はご飯が食べられるほどはなかったので、お庭でお花のお教室でも開こうかなって考えました。ちょうどその頃が、フラワーアレンジメントが日本で広がり出した時期ですね。宮沢 また時代の流れに乗った!齊木 そう。で、その勉強をするんですね。免許も取って、お教室を始めました。ある時、生徒さんにお願いされて、娘さんの結婚式のお花をやったんですね。そのうち、某式場の社長から専属のオファーを頂いて、ホテルの花屋の経営もするようになりました。宮沢 センスがおありなんですね。齊木 みなさん「見たことがない」っておっしゃっていました。学んだものと、自分のデザインですね。でも、その仕事を受けるってことは、ブライダルが本格的になるということだったので、桂由美先生のセミナーを受けて、ブライダルコンサルタント1級を取ったんです。それと、お花屋さんをやっていくのには色の根拠をお客さんに説明しないといけないから、カラーイマジニストという資格も、セラピストも持っています。また司式者という結婚式を執り行える資格で、ご夫婦を誕生させることもしています。宮沢 勉強家ですよね。齊木 というより、興味があるだけです。自分も知りたいし、お客さんにきかれたらしっかり答えたい。深川のおじさんたちに「なんで?なんで?」ってきいていた頃と変わっていないんですね、きっと。そのうちに、専門学校の講師も頼まれるようになりました。宮沢 学校が作れるじゃないですか。齊木 それも計画中です。ただ、山梨県で専門学校を作っても生徒は来ない。今、私が目指しているのは、子どもの学校。子どもを信じてあげて宮沢 それ、私とつながっちゃうじゃないですか!齊木 やっぱり今の時代、手をかけないといけないのは子どもかなって思う。専門学校の学生で、笑顔で元気よく「こんにちは!」って言えない子もいるの。それだと世の中に出ていって、一番初めに恥をかく。朝起きて「おはようございます」を言わない親もいるから、それじゃいけないよってわからせてあげないといけない。親が教えなかった大切なことを教える役目に私はなりたいですね。私にとっての深川のおじさんたちのような。今の親には中途半端なほめ方や叱り方をする人が多いように思えるけど、それでは、子どもの心にしっかり残らない。宮沢 きっと、親に自信がないんだと思います。自信があれば、しっかりほめられるし、叱れます。齊木 親は、自分自身のことはもちろん、子どもを信じてあげてほしい。「世の中の全部の人が敵でも、母さんはあんたの味方だよ」って言ってあげてほしい。それだけで十分だと思う。宮沢 嬉しいですよ。お母さんが味方だっていうのは。齊木 心配だけど、自分の分身ですから信じられないってことはない。ほとんどの子はいつも、親に自分がどう映るかを考えている。甘えるのも、親が一番甘えられるところだと思っているから。あと、子どもの歳と「親年齢」は同じなんだから、同級生として対等